Archive for 1月, 2016

New Jerseyより -土肥 聖未


2016
01.05

こんにちは、平田君と同じく、Rutgers New Jersey Medical Schoolに留学をさせていただいている土肥です。アメリカの冬は寒いと散々脅されてきたのに、今年は暖冬なので比較的暖かい日が続いていました。むしろ日本の冬の方が寒いのではないのかと感じています。

 

さて、(埼玉を世紀末にしたような)ニューアークについては平田君の方から十分な紹介がありもはや説明は不要だと思うので私は研究やラボの雰囲気なんかを中心に紹介したいと思います。

 

私はRutgers大学の佐渡島ラボというところにお世話になっています。ここでは主に心筋細胞を用いて心臓疾患についての基礎研究を行っています。実験内容にもよりますが平日の9時から5.6時まで研究していて週末はお休みです。私が行っている研究は心臓疾患に関係する蛋白質の活性が脂肪刺激によって変化するかというもので細胞を用いて研究しています。

 

このラボの特徴といえば、心臓疾患のこの分野では世界トップレベルラボ、ということもあげられますが、他の派遣先大学と大きく異なるところは「日本人の先生方が多い」ということだと思います。アメリカまで来たのに日本人がいっぱいいたら英語話す機会ないじゃん…と思う人もいるかもしれませんが、これは逆に「海外で働く研究医の先生方の生の話を聞けるチャンス」だなと私個人としては思いました!先生方の休憩時間と私の休憩時間が被ると先生方と色んな話をすることができて楽しかったです。臨床一本で医師をしていたけれど思うところあり来られた先生や、何十年もアメリカで研究をつづけておられる先生などなど様々なバックグラウンドをもたれた先生方ばかりで、こんなに色んな先生方から話を聞けるのはかなりレアな体験だなと思いました。余談ですがお昼ご飯は病院のカフェテリアかBurger Kingで購入することが多かったです。さらに、日本人の先生だといいことがもう一つ。それは実験のことを深く知ることができる、ということです。こんなことをいうと少し甘えているのかもしれませんがやはり英語よりも母国語である日本語の方が実験のことを深く理解することができます。ちょっとした疑問点もすぐに質問することができて実験に対する理解は深まったのではないかなと感じています。

 

ここまでの内容だと、いつ英語を使うのかな…?と思う人もいると思いますが、ラボにはインド、中国、韓国から来た学生やアメリカ人の研究者ももちろんいるので、その人たちと話すときや、全体でのミーティング、lectureなどでは英語を使っています。私はよくマスターコースの学生と研究をすることがあるのでその時に英語を使っています。試薬の種類や量などを聞き取るのが慣れないうちは難しくて、憂鬱になることもたまにはありましたが、慣れれば実験はわりと決まった単語を用いるので最後の方ではそんなに気負うことなく実験を行うことができました。

 

 

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やらせ感半端ない真剣さ

他の派遣大学に行っている人たちに比べると英語をラボ内で使う頻度は少ないかもしれませんが、英語以外のことも沢山学べる日々だなと感じました。

よく使っていた培養室

よく使っていた培養室

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Rutgers正面より
ここの一番上の階で研究していました。