Archive for 12月, 2016

Bostonより  末広晴美


2016
12.19

こんにちは。

山口大学第三内科からジョスリン糖尿病センターに留学している末広晴美です。

 

ジョスリン糖尿病センターは、ハーバード大学の研究機関の一つで、アメリカのボストン、ロングウッドメディカルエリアに位置しています。

 

過去の先輩方のブログにも書いてある通り、ボストンは歴史ある町で、赤レンガの古い建物やヨーロッパを彷彿とさせる雰囲気が特徴です。気候は、山口県と比較すると、夏も冬も涼しいですが、建物や公共交通機関の中の温度は、夏は寒く、冬は暑いです。

IMG_2988[1]

食べ物は、ロブスターを中心とした海産物、クランベリーが有名です。

こちらの学生の住居は、日本と大分異なっており、ルームシェア、ハウスシェアが多いです。

私は、渡米前、一人で家を借りる事を考えていましたが、$1000以上は必ずしますし、何か家にトラブルがあった時、一人で対処する自信が無かったので、結局、ホームステイをすることにしました。

ホームステイは、英語の練習の機会が増えたり、アメリカの家庭の文化を学べたり…と良いことが多かったので、結局、ホームステイにして良かったと思います。

 

ジョスリン糖尿病センター、Patti-labはジョスリン糖尿病センターの6階に位置しており、人の出入りはありますが、大体10-15人で構成されています。

私が、ジョスリンに通い始めた当時は、Visiting Summer Studentsという短期間、研究活動をしに来たアメリカの学生さんが何人かいらっしゃったのですが、8月からは、学生は、一緒に留学した重永さんと私だけで、あとは、専門の研究の方々や医師業をしながら、研究もされている先生方で構成されています。

私は、Patti-labDr.Elviraの研究に参加させていただいています。

私は、先生の研究を一人で手伝っている上に、週2日は、先生がクリニックに行って質問がなかなか出来なくて、苦労することが多いですが、渡米前に第三内科の先生方が主要な実験技法を教えてくださったり、Dr.Elviraが忙しい時間の間を縫って丁寧に技術を教えて下さったり、Patti-labの他の研究者の人達に質問をすると分かり易く教えてくれるので、とても助かっています。

研究では、臍の緒からisolationしたMSC細胞を用いています。

IMG_3103[1]

細胞培養技術は必須で、2日に1日はメディウムを交換する必要があるので、土日も、両日あるいはどちらか、必ず通っています。

研究以外には、定期的にPatti-lab meetingがあり、毎週金曜には、同じ6階にあるKahn-lab等との合同の研究内容・ジャーナルの発表の会、秋からは、週に2日、ランチセミナーがあり、ピザ/サンドイッチが無料で配給される日があります。

 

最後になりますが、この留学をするにあたって、協力してくださった、第三内科の先生方、先輩方、SMACの伊藤さん、玉井さん、学務課の皆さま、ありがとうございました。

 

Michiganより 西山 慧子


2016
12.09

こんにちは。
ミシガン大学の猪原研究室に留学しています西山です。

7月後半から始まった留学生活も残り約3週間ほどとなりました。
私の所属している猪原labは猪原先生とポスドクの先生の2人で少人数の研究室です。
そのため他のlabとの共同研究が多いです。

研究生活ですが、平日は朝8時半くらいから18時半~22時ぐらいです。
留学前半はだいたい平均的に6時半には帰れるので、夏は21時過ぎまで明るいミシガンではその後も楽しめます。
後半11月を過ぎてくると一つの実験が準備、実施、観察、保存まで入れて10時間かかるため、遅い日は22時前後になるときもあります。

DepartmentはPathologyですが、Biology,Immunologyよりかなと思います。
しかし少人数な研究室であること/先生の興味が幅広いことより、Bioinfomatics分野も行われています。

私が主に関わらせて頂いたのは、細菌の鉄獲得機序の解明、腸内炎症におけるプロトゾアや細菌の関係性解明などです。
具体的には細菌の遺伝子組み換えを行い特定遺伝子欠如細菌を作成したり、プロトゾアと細菌、細胞の同時培養、CREマウスなどを用いた実験用マウスの管理(Genotypeの確定)、Illuminaシーケンス結果からシーケンスされた細菌群の推定処理など幅広くご教示頂いています。

gel

上記は電気穿孔法で特定の耐性を持つPCRカセットを導入することで、相同組み換えを行った例です。
得られた多数のコロニーをサンプリング、耐性を獲得したコロニー=遺伝子組み換え産物として抽出することで特定遺伝子をノックアウトした細菌を作り、どの遺伝子が鉄獲得性に関連しているのかを調べました。

少人数な研究室なので、実験装置や細菌など他の研究室に借りに行くことがあります。
3フロア、装置を借りる為に知らない研究室をゲルと共に走り回ったこともありましたw
ただ先生は本当に面倒見がよく、質問すれば倍返しでたくさんご教示くださいます。

毎週火曜日にPathologyの共同研究室のセミナ、水曜日にBiology,Immunologyのセミナがあります。
基本的にPathologyの共同研究室のセミナーは出席必須ですが、他のセミナーはDepartment単位での大きなセミナーのため時間と内容が合えば出席としています。
夕方からのセミナーなどは、チーズや果物、ピザなどを食べながら学生でもしっかりと質問できる環境で行われます。
研究だけでなくキャンプ、ハロウィンパーティ、クリスマスパーティなど様々なイベントもしっかり行います!

pamp

英語ですが、本研究室では基本日本語のため、英語も週一回のサークルと、カンバセーションパートナーを見つけて雑談しています。
あとHomeStayしているため、買い物に一緒にいったりパーティーしたり旅行行ったりとアメリカらしい生活も体験できて、本当に公私ともに充実しています!!
a
ホストファミリーたちとごはん

ミシガン大学のあるアナーバは、ほのぼのとしていて治安もよく、秋も本当にきれいです。
school
校舎
lib
法学部の図書館
foot
Football

研究室、ホームステイ先などで様々な国、年代、パックグラウンドの方と話あい、笑いあい、時にイライラしながらも過せて、視野もかなり広がりました。
学生のうちにこのような研究経験、海外経験を設けてくださった先生方、本プログラムに感謝するとともに、この経験を生かせるように精進したいと思います。
まずは、実験を終わらせるよう精進します。。

ミシガン大学からお届けしますー苅田 雅子


2016
12.09

Hello, everyone!

University of Michigan Medical School(アメリカ)に留学中の医学科3年苅田 雅子です。

薬理学Osawa Labに所属しており、Hsp70(Heat shock Protein)というタンパク質を用いて、このタンパク質を調節する物質を見つけるためHigh Throughput Screeningという実験を行っています。

実験は始めは慣れないことばかりで、さらに英語での会話に戸惑うこともたくさんありましたが、ラボの皆さんに助けられ、手伝ってもらいながら、今では随分慣れ、毎回の実験に対して探究心を持って臨んでいます。

一足早いクリスマスin Lab

一足早いクリスマスin Lab

初投稿がこんな時期になってしまいましたが、アメリカでの生活について紹介していきたいと思います。

早速ですが、最近の一週間↓

Mon-Friday (夕方まで):大体9時から16時までラボで実験。

Friday(夜):Party

Saturday(昼):お出掛け(旅行に行ったりショッピングしたり…)

Saturday(夜):Party

Sunday(昼):お出掛け(旅行に行ったりショッピングしたり…)

Sunday(夜):月曜日の朝に備えて寝る

…ざっとこんな感じでアメリカでは週末は金曜日の夕方から始まります。

ラボも早く終われちゃいます。(Because it’s Friday! らしいです。素晴らしいですね。)

私の住んでいるミシガン州のアナーバー(Ann Arbor)はアメリカ一治安が悪いといわれているデトロイトの隣町ですが、宇部ぐらい(この例えが正しいかは分かりませんが)平和な街です。アナーバーはミシガン大学を中心として作られた大学の街で、建物も人も自然もどれも本当に素敵です。

街中に宇部にもありそうな彫刻

宇部にもありそうな彫刻 in Ann Arbor

 

IMG_4980 (2)

ミシガン大学の学生さんはみんな熱心に筋トレをしておられます(素敵!)

ご存じない方もいらっしゃると思うので、参考までに…

ミシガン大学はTHE世界大学ランキングTOP100【2016-2017】によると21位(ちなみに日本一と言われる東京大学は39位)!

これを知ったとき、なんて素敵な大学で私は研究させてもらえているんだと深く感銘を受けました。ミシガン大学の学生は本当にみんな優しくて、賢くて、優しくて(2回目)、、、とにかく最高です。

アメリカ生活の1/100も伝えきれてないですが、全部は書ききれないのでこの辺で終わろうと思います。

(↓ちょっとだけ旅行の写真)

 

生Yankees!@Yankee Stadium

生Yankees!@Yankee Stadium

グランドキャニオンの朝日

グランドキャニオンの朝日

まだ日本に帰りたくないくらい研究もプライベートも充実した毎日を送っています。

今回、学生の間にこのような貴重な経験をさせてもらえたことに感謝し、ただ経験したというだけではなく、これからの人生に活かし、また自分の体験したことを様々な人に発信していけたらと思います。

Have a nice day!