Archive for 1月, 2018

ミシガン大学薬理学教室 田中理穂


2018
01.23

こんにちは。ミシガン州アナーバーにあるミシガン大学薬理学教室Osawa研究室に留学させていただきました。

<研究について>

「ThermoFluor Assayによる水溶液中で安定なHsc70変異体の特徴づけ」というテーマのもとに研究を行わせていただきました。基本的には9時から5時まで実験をしていましたが、自分のノルマが終わればその日の実験は終了なので、早く終わる日もあれば、遅く帰る日もありました。初めて見る実験器具の使い方や、薬品のある場所などを覚えるのが大変で、失敗もたくさんしましたが、研究室の皆さんの助けもあり、無事データを出すことができました。研究テーマに関わる実験以外にも、色々な実験を手伝わせていただき、本当に貴重な経験をさせていただきました。

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<生活について>

アナーバーで過ごした感想ですが、先輩方から聞いていた通り、学生が多い街で、治安もよくて、とても過ごしやすかったです。住んでいる人も優しくて、私のたどたどしい英語でも嫌な顔一つせず、理解しようとしてくれたり、ゆっくり話してくれたり、よく遊びにも誘って、充実した生活を送ることができました。ミシガン大学は想像していたよりも大きくて、滞在中にすべての建物を回りきることはできませんでしたが、色々探検しても見るのもいいかもしれません。私のお気に入りは図書館でした。

ミシガン大学の図書館の写真です。

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平日は遅くまで勉強する学生であふれていました。

 

ミシガン大学はスポーツでも有名で、私はバレーボールの試合とアイスホッケーの試合を見に行きました。アイスホッケーの試合の写真です。氷の上の格闘技という感じで、とても激しいスポーツで見ていてわくわくしました。

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Thanks giving dayにはターキーをつくってパーティーにもっていくというアメリカならではの体験もしました。ミシガンでは、誰かの家に集まってみんなで手作り料理などを持ち寄ってご飯を食べたり、ご飯やお菓子を一緒に作ったり、映画やアニメを見たりして友達と遊ぶことが多かったです。

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また、せっかくアメリカにいたので、NYやカリフォルニアにも旅行しました。アナーバーとはまた違うアメリカの都会を体験できました。

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たくさん貴重な経験をさせていただき、本当に充実した留学生活を送ることができました。

 

最後になりますが、この留学をするにあたり、協力してくださった篠田先生はじめ神経機能解剖学講座の先生方、研究室に受け入れてくださったOsawa先生、指導してくださった研究室の皆様、その他手続きなど手伝っていただいた皆様、ありがとうございました。

Bostonより 髙木季代


2018
01.15

山口大学第3内科からアメリカ・ボストンにあるJoslin Diabetes Centerへ留学させていただいた医学科3年の髙木季代です。今回は私の留学生活を少し紹介したいと思います。

 

【研究面について】

研究テーマは「肝臓におけるIGFBP2の機能探索」です。Bariatric Surgeryという肥満改善のための外科手術があるのですが、この手術は肥満だけでなく糖尿病や高血圧といった代謝疾患の改善にも効果がみられます。IGFBP2はこの手術によって2型糖尿病が改善された患者さんで発現量が上がっていた遺伝子のひとつで、私たちは特に発現量が高い肝臓での働きを探ることにしました。私は日本にいるときに肥満外科手術のことをよく知らなかったのですが、アメリカではこの手術が高度の肥満かつメタボリックシンドロームのある患者さんに対して頻繁に行われています。一般の人に研究テーマをお話しすると「私の知り合いにも手術した人がいるよ〜」という反応が返ってくるくらい認知度が高い手術です。アメリカならではの研究テーマに携わらせていただき、とても興味を持って取り組むことができました。

 

研究室には平日朝9時くらいから夕方5〜6時までいましたが、マウスのbreeding中は朝7時半にラボへ行くこともありました。ラボのメンバーは12、3人前後で、テーマは大きく2つありました。1つ目は母体低栄養とエピジェネティクスに関する研究、2つ目は私が携わっていたBariatric Surgeryに関する代謝の研究です。また、留学中は併設するJoslin Clinicの臨床見学もさせていただきました。患者さん1人に30分かける丁寧な診察で、診察のほか栄養指導やインスリンポンプの講習会にも参加させていただきました。

 

Joslinでは実験以外にもミーティングやランチセミナー、ハロウィンやHolidayイベントなどが盛んに行われており、同じラボ以外の人とも仲良くなることができました。Joslinがあるエリアにはほかの研究所や病院も多く、研究・臨床の双方において他施設と協力することがよくあります。これは「個々の専門性を活かしチームワークで仕事を成し得る」というアメリカの物事の考え方をうまく反映しているケースだと思いました。

 

 

【生活面について】

私はJoslinから歩いて30分くらいのおうちにホームステイをしていました。ご夫婦のホストファミリーは長年に渡り留学生を受け入れており、私のほかに入れ替わりがありつつタイ人、イタリア人、インド人、サウジアラビア人の留学生がいて、とても楽しく過ごすことができました。休日は一緒に観光に出かけたり、おうちでバーベキューやThanksgiving dinnerを楽しんだり、日常ではAmerican jokeなどのアメリカ文化や政治、宗教、英語などたくさんのことを教えてもらいました。ホームステイだと楽しい事を共有できるのはもちろん、困った時にも気軽に相談できるのが良かったです。

 

休日は観光もたくさんしましたし、他にボストン日本人研究者交流会や朝の会にも参加しました。これはボストンに住んでいる日本人研究者が定期的に集まり研究の話をするというものです。自分の研究以外のお話を聞けるのでとても視野が広がりました。また将来についても考える良いきっかけとなりました。

 

留学はお金も準備期間もかかり大変そう、面倒くさいと思う人もいるかもしれませんが、得られる経験はそれ以上ですし、人間関係も視野も格段に広がるので少しでも行きたい気持ちがあるのであれば挑戦することをオススメします!金銭面においては、現在は「トビタテ!留学Japan」をはじめ留学に対する奨学金が充実しているのでなんとかなると思います。英語に関しても、私はもともと話せたわけではありませんし、留学を経た今でもまだまだだと思っていますがなんとかなるものです。不安にめげず、ぜひ一歩を踏み出してみてください!!

 

最後に、送り出して下さった谷澤先生および第3内科の皆様、留学先のPatti先生およびPatti labの皆様、留学をサポートしてくださったすべての皆様に大変感謝しております。ありがとうございました。

 

【Patti先生と実験を教えてくれたポスドクのYixing】

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【Team Gastric bypass】

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【ホームステイ先でBBQ!】

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【Charles Riverでカヤック】

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アメリカ合衆国オーガスタ大学常時英会話生活 德田信二 


2018
01.15

アメリカ合衆国オーガスタ大学で研究していた德田信二です。

ブログというか報告です(笑)

研究内容は「血管内皮細胞に対するエクソソームの銅輸送タンパク質の役割」です。

この投稿を見ているのが自己開発を控えている生徒であることを想定して書いています。

まず僕がお世話になった研究室はとっても大変です。

仕事を経験したことのある僕からしたら、本当に仕事をしている気分でした。

なので研究にめちゃくちゃ興味のある方にはお勧めです。

なお、研究室には教授2人以外に日本人はいないので常時英語です。英会話が得意ではない僕にはきつかったですが、英会話が得意な人には問題ないでしょう。

さて、この写真はホリデーパーティーという部門が開いている行事で、昼ごはん時にみんなで持ち寄った料理をみんなで食べようってやつです。

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いろんな国の料理が食べれて楽しかったです。

オーガスタ大学では無料の英会話教室が開かれており、僕はそれに毎週2時間ほど通っていました。

この写真はその英会話教室で友達になった人から誘われたホームパーティの様子です。

研究室以外にもコミュニティーが欲しかった僕としては大変よかったです。

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最後に部門で開かれたクリスマスパーティです。

またです(笑)。アメリカでは、というかオーガスタ大学では頻繁に開かれるようです。

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帰国間近だったこともあり、ラボメンバーととても盛り上がりました。

オーガスタ大学では日本人はほとんどいないです。たぶん1%未満。

なので僕が所属していた研究室とは別の研究室に日本人が2人いたのですが、

めちゃくちゃお世話になりました。日本人だから、という理由だけで優しくしてくださったこのお二方には頭が上がりません。

異国の土地で日本人に会うだけで安堵する、そんな感情を抱けるのも留学してこそ経験できるものだと思います。

それではこのへんで。。。