Michiganより 森 絵里香

2018
02.01

アメリカ合衆国のミシガン大学医学部病理学教室のLieberman labで研究させて頂いた森 絵里香です。

私のアメリカ留学の体験をお伝えします。➀

宇部を出発するまではたいへんでした。基盤系統一試験終了後、わずか2日で出発でしたので余裕が無く、気づけば前日の夜、ようやくスーツケースに荷物を詰め始めるも、多すぎてふたが閉まらず焦って泣けてくる….。という情けない状況でした。

思えばビザの準備を始めた5月6月は次々に細かい用事が現れてくるので忙殺されました。特に住むところを選んで契約するまで、何度も何度もメールのやり取りをしたり、アメリカでも頂ける事になった奨学金(月600ドル)の、英文での申し込み書類作成することなどにも時間をとられました

おまけにSBMAの研究をすると思い込んでおり、張り切って勉強をして準備してきましたが、直前にアンドリュー教授からニーマンピック病の研究に加わるというメールが届きました。振り出しに戻りニーマンピック病の病態から勉強をしなおさなければなりませんでした。ミシガンに到着後も銀行や携帯電話の契約などをしながら、ニーマンピック病の論文を必死に読み続け、バタバタしていました。
②

8月に入って、やっと余裕が出てきました。その頃から、アメリカ生活を心から楽しめるようになりました。
美しい風景に癒やされ、休日には様々な所へ出かけ、たくさんの人に出会ううちに、私が思っていたよりもずっと多くの友人を作ることができました。
地元のホットヨガ教室にも参加してみました。どういうわけか、申し込んだクラスは高齢の方ばかりのクラスでした。私一人かなり浮いた存在でしたが、おかげでアメリカ人のおばあちゃんのお友だちも作ることが出来ました。笑。
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ミシガンはバスでだいたいの所へは行くことができます。味噌や醤油などの和食材を扱うスーパーもあり、とても便利でした。
アパートはキッチン、バス、トイレを共同使用するタイプを4人でシェアしていました。バス、トイレは2カ所ありました。
冬はマイナス20度にもなり、寒さが厳しいですが、建物の寒さ対策がしっかり出来ていて部屋の中はとても暖かく薄着で過ごせます。
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研究については、Lieberman labで、ニーマンピック病C型マウスに特徴的な病理であるaxonal spheroidの病理組織解析というテーマで研究を行わせて頂きました。マウスの脳と脊髄を用いて、免疫組織化学を中心に行いました。

知識を整理し、話し合いながら計画を立てて進めていきました。学生である私にも必要なものをすぐに準備して下さり、いつも私が研究を行いやすいような環境を整えて下さいました。思い通りにならないことや、失敗してしまうこともありましたが、11月には一定のラインできちんと目標としていることを検証するまでの納得のいく結果を得ることが出来るようになってきました。

アンドリュー教授には、研究についてだけではなく、私が将来どういう道に進んで行くかということも聞いて下さり、様々なアドバイスをして頂きました。
ラボの皆さんは明るく親切でしたので、安心して研究を行うことが出来ました。
ラボには皆が心から研究を楽しむ雰囲気が満ちており、大好きでした。

成田空港に到着した時、周りから聞こえる日本語の会話がとても新鮮でした。ほんの5ヶ月でしたが、英語の環境に慣れ親しんでいた事に気づき、あー日本に帰ってきたんだな、ということを実感しました。

このように、たくさんの方々に支えられながら、とても恵まれた留学生活を送ることが出来ました。おかげで将来の夢に向かって少しずつ具体的に考えることが出来るようになりました。
アメリカ留学を決意して本当によかった!!と心から言えます。

留学への道を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。

⑤
バレーボール観戦

⑥
ニューヨーク夜景

⑦
協会(左)とカリフォルニアの海(右)

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