ロンドンより 徳永文音

2016
11.24

こんにちは。
私は現在、イギリスのロンドンにあるUniversity College London, Institute of Ophthalmologyに留学しています。
今日は、こちらの研究室や生活を通して感じたことを中心に紹介しようと思います。
まず、私の研究室についてです。私が属している研究室の教授は日本人の方ですが、ラボのメンバーはイギリス人、アメリカで研究経験のある中国人、モンゴル生まれのフランス育ち、アメリカで教師経験があるサウジアラビアの方など、国籍が本当に様々です。しかし、どの人も英語を流暢に話すことができます。初めのうちは、そのような中で研究を始めることに抵抗がありました。実験器具の場所、扱い方などをすべて英語で説明され、研究を進めるにあたり分からないことがあっても英語でしか尋ねることができず苦しみました。しかし、ラボのメンバーの方々は各々の実験に忙しい中でも私が困っている時には手を差し伸べ、私のつたない英語も補いながら理解しようとしてくださり優しいです。また、英語や技術面だけでなく、自国の文化のことを教えてくれたり日本のことにも興味を持ってくださり、それらを共有できるのがとても楽しいです。
smac blog用1 【研究室が入っている建物の正面玄関】

 

次に、イギリスでの暮らしについて紹介させていただきます。私はイギリス人の女性のお宅に一緒に暮らしています。個人のお部屋はそれぞれにあり、キッチン・バス・トイレを共同で使用しています。イギリスではこのようなシェアハウスが主流で、最初は共同生活がどのような感じになるのか不安でしたが、仲良く過ごしています。ロンドンでの交通手段と言えば車かバスか地下鉄ですが、地下鉄が一番早く道路の混雑具合にも左右されないので便利です。通勤ラッシュに重なった朝晩のピークの時間帯は、改札を通るのにも一苦労、ホームに着いても電車に乗るまでに4、5本を目の前で逃し、乗れてもぎゅうぎゅうの車内、とかなり疲れます。そして、地下鉄代にしても、食費にしても、日用雑貨にしても、今は以前と比べるとレートが良いですが、それでも物価が高いです。特に食事に関しては、これにこの料金…と感じることも正直多々あります。一つ一つが丁寧に仕上げられ、商品を温めたりおしぼりをつけたりしてくれる日本のコンビニのサービスの良さを改めて実感しました。しかし、これらを含めた様々な出来事が新しい世界観をもたらしてくれるし、ここに来たからこそ学べることがたくさんあり毎日のすべてが勉強になります。
smac blog用 2 【家の前の通り】

 

smac blog用 3 【研究室近くのラーメン屋さん】
ショーウィンドウにたくさんの日本酒が飾ってあります。街のあちこちに日本食のお店があり、日本のお料理が浸透してきている印象を受けます。他にも、インドカレーや中華、ブラジル、モロッコ料理など多国籍料理のお店がたくさんあります。現地の人に調理してもらったお料理を頂くのは、本場の味を経験できとても新鮮です。
smac blog用 4 【イギリス伝統のパブ】
このようなパブが、街のいたるところにあります。
平日のお昼や寒い夜でも屋外で、時間を問わず楽しそうにお酒を交わしている光景をよく見かけます。
この留学の機会をもらえたことに感謝し、残りの生活も充実したものになるようやるべきことを見つけ、多くのことを吸収して帰国したいと思っています。
お読みいただきありがとうございました。

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