こんにちは。
ボストンのJoslin Diabetes Centerに留学しています原野です。
留学生活も残り一ヶ月を切ってしまいました。研究漬けの毎日でしたが、本当に来て良かったと思います。
留学前に想像していたように、実験や周囲の人々との関わりなどを経て学ぶことがたくさんありました。
ただ、想像していたより実験はうまくいかなかったりコミュニケーションで苦労したりと、自分が不甲斐ないと思うことは山ほどありました。
そして、その分想像より素晴らしい経験をしたと感じています。正直、たくさんの出会いがあったわけでもないし目覚ましい研究成果を出せたわけでもありませんが、自分が、今、ここに来たからこそ、得られた経験や学んだものがあるという確信を持って帰ることができそうです。
平日は朝9時から夜7時半くらいまで研究しています。マウスや細胞は休みをくれないので、週末も1〜2時間ラボに来ています。
頭が回らなかったり不器用だったりして、時間もお金も無駄にしてしまうことがしょっちゅうですが、学生は失敗してなんぼだ、めげずに頑張れというPIにすがりつつ、ポスドクや博士課程の学生、technicianの若者たちの中で実験に励んでいます。
また、毎週火曜・木曜・金曜にはJoslin内外の研究者によるセミナーをピザやベーグルを頬張りながら聞いています。
ノーベル賞受賞者や、Joslinという第一線で活躍する研究者のプレゼンテーションを聞くというのは本当に貴重な機会だと思います。
ボストンはアメリカでも珍しく公共交通機関が発達した街なのでとても助かっています。
HarvardやMITなど大学がたくさんあるので街にはどことなくアカデミックな雰囲気があります。
休日には、スポーツ観戦やライブ、買い物に行くことが多いです。
また、毎週木曜日の夕方には、ボストン美術館(Museum of Fine Arts)が無料で開放されます。
モネ、ルノワール、ゴッホといった印象派の名作が揃うほか、日本をはじめとするアジア美術のエリアには浮世絵や仏像の所蔵も充実しています。
ほかにもマニアックな所蔵品もたくさんあります。Textiles and Fashion ArtsのDior 2007SSのクチュールドレスとか。
とても一度では回りきれないくらい広いですが、半年間の留学期間を活用して通っています。
実際毎日何をして素晴らしい経験になったかといっても、言葉にすると本当に普通のことばかりですね。
是非、留学して体感してほしいと思います。
ではでは。原野でした。